Minecraftのサーバーを立ち上げる際、よく見かけるコマンドは下記のようなものだと思います。
java -jar server.jar --nogui
このようにGUIを起動せずにサーバーを立ち上げる手法は様々な場所で紹介されていますが、コマンドによって起動時の制御が簡単に行なえます。
シェルスクリプトやバッチファイルによるサーバー管理をしようと考えている方は、スクリプトを簡略化できる可能性もありますから必読です!
また複数のサーバーを稼働させている方は起動時の制御が簡単にできますから覚えておくと便利です。
コマンド
ここで紹介しているものは起動コマンドの引数です。
“java -jar server.jar“の後方に付けて使用します。
コマンド引数 | 説明 |
---|---|
–bonusChest | スポーン位置にボーナスチュエストを設置します。 |
–demo | サーバーをデモモードとして起動します。 (デモモードであるポップアップが表示されるのみ?) |
–eraseCache | 光源情報などのキャッシュを削除します。 「ワールドの最適化」と同等の動作をします。 |
–forceUpgrade | チャンクのデータバージョンを起動するサーバーのバージョンへ強制的に全て更新します。 |
–help | ヘルプを表示します。 |
–initSettings | server.propertiesとeula.txtを初期化してから終了します。 |
–nogui | GUIを開かずにサーバーを起動します。 |
–port <数値> | ポート番号を指定してサーバーを起動します。 server.propertiesのポート設定を無視してサーバーを起動します。 |
–safeMode | データパックを読み込まずバニラサーバーとして起動します。 |
–serverId <文字列> | サーバーに対してIDを付与します。(謎) |
–singleplayer <文字列> | オフラインモードでサーバーを起動します。 (引数の使用先は不明) |
–universe | 読み込むワールドのフォルダを指定します。 (デフォルトでは”.”が指定されるため同じフォルダ) |
–world <文字列> | level.datの保存先の名前を指定します。 |
使用例
GUIを使用せずサーバーを起動
GUIなしで起動するスタンダードな方法でサーバを起動するには下記のコマンドで起動します。
java -jar server.jar --nogui
ワールドの読み込み先フォルダとワールド名を指定して起動
ワールドの保存先フォルダをサーバー設置場所の直下の「world_data」フォルダ、ワールドの保存してあるフォルダ名を「survival_world」とした際の起動例です。
java -jar server.jar --universe ./world_data --world survival_world
ポート番号を指定して起動
server.propertiesで設定しているポート番号を無視してコマンドラインで指定したポート番号でサーバーを起動します。
java -jar server.jar --port 25566
サーバーバージョンを上げた際に使用する起動コマンド
Minecraftを新バージョンへアップデートした際は”–forceUpgrade”コマンドを含めて起動する必要があります。
java -jar server.jar --forceUpgrade
このコマンドを実行すると生成済のチャンクを最新のバージョンへ更新します。
更新作業は実行せずとも起動しますが、不具合の原因となりますので必ず行いましょう。
また実行前にはワールドのバックアップを忘れずに!
サーバーの割当メモリを指定して実行+GUIなし
“-jar”の後方にはJavaの引数を指定して起動することもできます。
実行するサーバーの割当メモリを最大2GB、最小512MBで起動し、GUIを使用しない場合は下記のコマンドで起動します。
java -jar -Xmx2G -Xms512M server.jar --nogui
Minecraftサーバー起動方法はMinecraftに備わっている起動引数とJavaの引数を指定して起動することができます。
サーバー管理者の方はサーバー起動時には引数が指定できること、ヘルプが見られることあたりは知っておくと良いでしょう。