サーバーを提供する側のプレイヤーならばポート番号と言われればどんな役割か即座に答えられる必要があります。
対してサーバーへ遊びに行くプレイヤーの方はこんな風に提供されているのだなと学べる良い機会となる記事になっていると思います。
ポート番号とは
Minecraftに限らずそもそもポート番号を知らない方はこのセクションをお読みください。
ポート番号とは接続する何らかのサーバーのどこの番地と通信するかを取り決める通路のようなものです。
例えばこのサイトは「https://minecraft.mixjuice.info」に接続していますが、実際は「https://minecraft.mixjuice.info:443」へ接続しています。
「:(コロン)」の後ろに数字を添えた形が本来の姿ですが、ウェブページの場合、http接続では80番ポート、httsp接続では443ポートが割り当てられています。
この取り決めは IANA(インターネット割当番号公社)と呼ばれる組織が管理しています。
ですのでブラウザ(Chrome, FireFox, Edgeなど)でウェブページを見た時、サーバーポートが443番であった場合は省略してされるブラウザがほとんどです。
Minecraftにおけるポート番号
Java Edition (Java版)
Java Editionの場合ポート番号は25565がデフォルトポートとして定められています。
サーバーへ接続する際に「play.minecraft.jp.net」と接続する場合、「play.minecraft.jp.net:25565」として解釈されます。
ゲームへの接続のほかにもポートが使われており、queryポートはゲーム接続と同様25565、RCONポートについては25575がデフォルトで設定されています。
queryとRCONついては後ほど説明します。
Java EditionのサーバーポートはIANAでは定義されていませんが、Minecraft公式が独自に定めたポートです。
Bedrock Edition (統合版, PE版)
Bedrock Editionの場合ポート番号は19132がデフォルトポートとして定められています。
サーバーへ接続する際に「play.minecraft.jp.net」と接続する場合、Java Editionと違い「play.minecraft.jp.net:19132」として解釈されます。
Bedrock EditionではIPv6にも対応されています。その場合ポート番号が19133になります。
Java Edition同様にBedrock EditionのサーバーポートはIANAでは定義されていませんが、Minecraft公式が独自に定めたポートです。
Bedrock Edition(統合版)ではIPアドレスを指定してサーバーへログインできるプラットフォームが限られます。
詳細は下記のページで紹介しています。
データ伝送方法
Minecraftはエディションごとでデータの伝送方法に差異があります。
Java Edition (Java版)
ゲームプレイ
Java Editionのゲームプレイにおけるサーバーとクライアントの通信ではTCPと呼ばれる通信方法を使用します。
誤り検出やパケット欠損などの訂正機能があり信頼性ある通信方式です。
queryとRCON
サーバーの状態をチェックできるqueryとサーバーを遠隔操作できるRCONはUDPで接続します。
UDPではリクエストがあればデータをリクエスト元に伝送します。
TCPと違い訂正機能を一切持たないため高速な通信に向いています。
もし伝送データに不備があれば再度リクエストをして正しいデータを貰えるまで頑張ってという感じです。
Bedrock Edition (統合版, PE版)
Bedrock Editionではマルチプレイに関するゲームホストとの通信はUDPで行われます。
UDPは単位時間あたりの処理速度がTCPより速いため回線速度が遅くなりがちなモバイル通信に向いています。
この記事はマルチプレイサーバーとの通信に限った内容について言及しています。
Xbox Live アカウントとの接続やマーケットプレイス等は別ポートのTCP通信を使用している可能性があります。
設定
Java Editionの方は下記のページを参考にポート番号の設定が行えます。
server-port, query.port, rcon.portあたりをご覧ください。
Bedrock Editionの設定一覧は今後作成予定です。