Minecraftのサーバーを建てる時に「IPアドレス固定化した?」「IP固定化すべき!」など様々な情報がありますが、何の目的でIPアドレスを固定化するのかご存知でしょうか。
何のために行う作業なのかを中心にご説明します。
具体的にどう設定するかは使っているPCやルータによって異なりますので今回は触れません。
概念を知って分からないところや設定方法は記事中のキーワードをもとに検索してみてください。
序章
IPアドレスとは
ネットワーク上の住所とよく例えられます。
ネットワーク上に住所が存在するのでデータをどこに届けるべきなのかが分かり通信が確立します。
IPアドレスには2種類の規格が現在主流となっていますが、ご存知でしょうか
IPv4アドレスとIPv6アドレス
v4、v6とあるようにバージョンが違う2つの規格があります。
なぜ2バージョンあるかというと、IPv4が足らなくなったので新規格では途方も無い量を割り当て可能にした。そんなところです。
規格 | 割当可能数 |
---|---|
IPv4 | 約43億個 |
IPv6 | 約340澗個 |
IPv4とIPv6という規格がなんとなく分かったところで次はローカルIPとグローバルIPについてなんとなく理解しましょう。
ローカルIPとグローバルIP
「IPアドレスを固定化したい!」となったときあなたはローカルIPの事を言っているのかグローバルIPのことを言っているのか分かりません。
下記の表を見て自分がどちらのIPアドレスを変更したいのか分かりますでしょうか。
種類 | 説明 |
---|---|
ローカルIP | 自宅や会社などのネットワーク内で使われるIPアドレスです。 このネットワークをLAN (ローカルエリアネットワーク)といい、そこで割り当てられるIPアドレスをローカルIPといいます。 通常ローカルIPではIPv4が使用されます。 |
グローバルIP | 他のLAN (ローカルエリアネットワーク) と接続するために使用されます。遠方との通信をするために割り当てられるアドレスで、WAN (ワイドエリアネットワーク) にて割り当てられるIPアドレスをグローバルIPアドレスといいます。 IPv4枯渇問題が深刻化し現在はIPv6が浸透しつつある。 |
表を見て自分がどちらのIPアドレスを固定化したいのか分からない方はもう少し読み進めてみてください。
IPアドレス固定化の必要性
ローカルIP固定化の必要性
ローカルIPの多くは変動します。再起動のタイミングなどで変動する場合があり、この機能をDHCPといいます。
DHCP (ダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコル) はローカルIPアドレスをPCなどの機器へ自動的に割り当てられる機能です。
この機能があるおかげでローカルIPを気にせずにネットワークを使用できます。
サーバーの場合、ローカルIPを固定化することで到達点が毎回同じになり都合が良いのです。
Minecraftの場合ローカルIP固定化すると25565ポートで受けたデータを毎回同じローカルIPのサーバーへ流そうとします。
ローカルIPが固定化されていないとサーバーを見失ってしまうため固定化しましょうという流れです。
グローバルIP固定化の必要性
これはあまり現実的ではありません。
グローバルIPも固定化できるならそれに越したことはありませんが、自宅の回線の場合はISP (インターネットサービスプロバイダ) とグローバルIPアドレスの固定化契約をしない限りIPアドレスが変わることがあります。
ルータの再起動をしたタイミングで切り替わることが多いですが、必ずしも変わるとは言えません。
グローバルIPが変わった場合、サーバーのIPアドレスが変わることと同等の意味を持ちます。
それを緩和されるのがドメインと呼ばれるものです。
ドメインにはグローバルIPを登録させることができるため、例えば「play.minecraft.jp.net」へ接続しようとすると、グローバルIPアドレスは何ですかと聞き、知らされたグローバルIPアドレスをもとにサーバーへ接続します。
ドメインはグローバルIPの固定化と比べ安価なものが多くあります。
.jpドメインなら年間3000円弱で借りられるのでお得です。
結局固定化は必要か
ローカルIPもグローバルIPも固定化しないと入れないのではなく、固定化すると便利だということです。
MinecraftサーバーにおいてIPアドレスを固定化するとなったら「ローカルIPの固定化」がほとんどでしょう。
友達がサーバーに入られない時に25565ポートのデータがサーバーへ到達するようになっているか?そんな時にローカルIPを固定化しているか問われるかもしれません。
グローバルIPの固定化、ドメインの購入は…お金が掛かるので余裕があれば程度だと思います。
さいごに
自分が今から何をしたいのかを明確にする手がかりとなりましたでしょうか。
実際はもっと深く掘り下げられますが、序章という位置づけで書きました。
また気が向いたら掘り下げた記事を書こうと思います。