生成物を発生させる/placefeatureコマンドの追加や/locateコマンド、/locatebiomeコマンドの修正、クリスマスチェストの仕様、ヒカリイカのスポーン条件が変更されたMinecraft 1.18.2が2022年2月28日にリリースされました。
リリース概要
リリース名 | Java_Edition_1.18.2 protocol_version |
---|---|
エディション | Java Edition (Java版) |
種類 | リリース |
リリース日 | |
親バージョン | |
プロトコルバージョン | |
データバージョン |
追加
/placefeatureコマンド
各種木やボーナスチェストなどをコマンドで生成できるコマンドが追加されました。
構文: /placefeature <feature> [<pos>]
引数 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
<feature> | 必須 | 生成物の名称を指定 |
<pos> | 必須ではない | 生成物を設置する位置を絶対位置または相対位置で指定 絶対位置(ピンポイントの座標)で指定する場合は「-128 64 255」のように指定 相対位置(自己位置を起点とした座標)で指定する場合は「~-2 ~ ~10」のようにチルダを用いて指定 |
/placefeatureコマンドの引数
詳しくは下記の記事で紹介しています。
デバッグ画面
デバッグ画面左側のチャンク情報の下部に現在地のリージョンが表示されるようになりました。
リージョンとはデフォルトでディメンション名となっており「オーバーワールド(overworld)」や「ネザー(the_nether)」、「エンド(the_end)」が使用されます。
CraftBukkit/Spigot/PaperなどMODサーバーではリージョンを複数用意できる場合はカスタマイズされていることを確認できる場合もあります。
公式サーバーでもリージョン名は変更可能ですが、ほとんどの場合はカスタマイズしていないでしょう。
チャンク内におけるプレイヤーの座標がChunk行からBlock行の末尾へ移動し、角括弧の[]
で囲われるようになりました。
言語
フリウリ語(Friulian language)が追加されました。
イタリアやスロベニア、オーストリア周辺にあるフリウーリ地方で話されている言語で約80万人の話者がいるようです。
法的措置
韓国のゲーム法に基づいてゲームのプレイ時間を通知する機能が追加されました。
プレイを時々中断し休憩を促すためのリマインドの目的に導入されました。
リソースパック
新しい法的措置に関連するJSONファイルが追加されました。
assets/[namespace]/regional_compliancies.json
ブロックタグ
ブロックタグ#fall_damage_resetting
が追加されました。
既存ブロックタグの#climbable
に加え、スイートベリーの低木、クモの巣にこのブロックタグがデフォルトで含まれています。
アイテムタグ
タグは、ブロック、アイテム、流体、エンティティタイプ、ゲームイベント、関数に限定されていましたが、レジストリのあらゆるタイプに定義できるようになりました。
カスタムワールド
スプライン関数と呼ばれる機能が追加され、ブロックの設置方法がより柔軟に行えるようになりました。
スプライン関数はいくつかの基準となる点を用意すると、しなやかな曲線として表現ができる手法で、この曲線をスプライン曲線と表現することもあります。
変更
エンダーチェスト
Minecraft Java Edition 1.4.6以降でかつPCの日時が12月23日~12月26日の場合にチェスト類が「クリスマスチェスト」になる仕様にエンダーチェストが含まれていましたが、22w03aよりチェスト、ラージチェスト、トラップチェストのみがクリスマス仕様となるように変更されました。
シード値
シード値の入力欄に0を入力しても特殊な場合として扱われなくなった。
また入力値の前後に空白が入っていても除去されるようになった。
ロギング
ロギングユーティリティのLog4jのバージョンが2.17.0へアップグレードされました。
以前Log4jには深刻なセキュリティ問題を抱えていました。もしこの件をご存じでない方は下記記事もご覧ください。
ブロックタグ
- ブロックタグ
#goats_spawnable_on
が粉雪を含まなくなった。 - ブロックタグ
#azalea_root_replaceable
が雪ブロックと粉雪を含むようになった。 - ブロックタグの
#dripstone_replaceable_blocks
が土から削除されました。 #lush_ground_replaceable
タグを削除し、#base_stone_overworld
、#dirt
、clay
、gravel
、sand
のブロックタグが#azalea_root_replaceable
ブロックタグに追加されました。
バイオームタグタグ
バニラデータパックにバイオームタグが追加されました。
is_badlands | badlands, eroded_badlands, wooded_badlands |
is_beach | beach, snowy_beach |
is_deep | deep_frozen_ocean, deep_cold_ocean, deep_ocean, deep_lukewarm_ocean |
is_forest | forest, flower_forest, birch_forest, old_growth_birch_forest, dark_forest, grove |
is_hill | windswept_hills, windswept_forest, windswept_gravelly_hills |
is_jungle | bamboo_jungle, jungle, sparse_jungle |
is_mountain | meadow, frozen_peaks, jagged_peaks, stony_peaks, snowy_slopes |
is_nether | nether_wastes, basalt_deltas, soul_sand_valley, crimson_forest, warped_forest |
is_ocean | is_deep_ocean, frozen_ocean, ocean, cold_ocean, lukewarm_ocean, warm_ocean |
is_river | river, frozen_river |
is_taiga | taiga, snowy_taiga, old_growth_pine_taiga, old_growth_spruce_taiga |
スーパーフラット
- スーパーフラットのプリセット「レッドストーン実験所(Redstone Ready)」において最上層Y=9からY=55に底上げし、スライムがスポーンする状態を回避されました。
- スーパーフラットのワールドタイププリセット「水の世界」で砂を砂利に置き換え、岩盤層の上に深層岩を64ブロック追加されました。
- これにより海底神殿の生成問題が解決されました。
カスタムワールド生成(Custom world generation)
- カスタムワールド生成に
biome
フィールドが追加されました。 - データパック内のカスタムワールド生成機能の「worldgen structures」において要素のIDリストのみに対応していたが、タグが使用できるようになった。
デバッグ
「Terrain」行と「Multinoise」行を「NoiseRouter」行へ移動されました。
ヒカリイカ
スポーン条件が変更され、真っ暗な場所でなければスポーンしなくなりました。
熱帯魚
熱帯魚がスポーンしようとした際に上部のブロックが流れがない静止した水である場合にのみスポーンするようになりました。
イルカ
イルカは構造物(ストラクチャー)の種類に関係なく、より正確に最も近い構造物を選ぶようになりました。
要塞の残骸
範囲ボックス(バウンディングボックス)が、構造物の形状に対して若干正確になった。
これによりピグリンやホグリンのスポーン位置が少しだけ正確になったことを意味します。
/locateコマンド
IDとの区別のために先頭に#
を付けると、タグが使用できるようになりました。
たとえば村を/locateコマンドで見つける際に「種類は問わないけれど村を見つけたい」場合と「砂漠の村を見つけたい」のように具体的な指定がしたい場合がありますが、次のように指定ができるようになりました。
指定する内容 | コマンド |
---|---|
村を見つけたい(種類は問わない) | /locate #village |
砂漠の村を見つけたい | /locate village_desert |
荒廃したポータルを見つけたい(種類は問わない) | /locate #ruined_portal |
海にある荒廃したポータルを見つけたい | /locate ruined_portal_ocean |
このように以前のバージョンまでは構造物の種類を指定していましたが、1.18.2プレリリース1より構造物が持つIDによる指定に変わりました。
/locatebiomeコマンド
IDとの区別のために先頭に#
を付けると、タグが使用できるようになりました。
たとえば/locatebiome #minecraft:has_structure/igloo
などのように指定ができます。
データパック
- データパックのバージョンが8から9へ変更されました。
- データ駆動型の構成された構造物を実験的なデータパックに保存・生成するようになったことで構造物を追加可能になりました。
- 洞窟の生成に関する多くの部分をデータパックを通して編集できるようになりました。
カスタムワールド
スプライン関数と呼ばれる機能が追加され、ブロックの設置方法がより柔軟に行えるようになりました。
その他
32bit環境がまもなくサポートされなくなるため32bit環境でゲームを実施しているプレイヤーにメインメニューにて警告が出るようになりました。