Minecraftがアップデートされるまでには様々な名称のリリースを経て正式版としてリリースされます。
その中でSnapshot、Pre-Release、Release-Candidate、Full-Release、Experimental Snapshotなどの名称がありますが、それぞれの段階が意味する内容を知るとちょっとおもしろいかもしれません。
正式リリースまでの流れ
正式リリースがされるまでには様々な名称のバージョンがリリースされます。
最近のMinecraftでは下記名称を使用し、徐々に格上げをしていきます。
- Experimental Snapshot (実験的なスナップショット)
- Snapshot（スナップショット）
- Pre-release（プレリリース）
- Release Candidate（リリース候補）
- Full Release（フルリリース、正式版）
通常は最初にスナップショットと呼ばれるバージョンからリリースが始まり、様々な要素の追加、変更などが行われ、最後にフルリリースがされます。
Minecraft 1.18の開発初期段階ではExperimental Snapshotと呼ばれるスナップショットの手前の名称が加わりました。
フルリリースと呼ばれるものは正式リリースのMinecraftを指します。
リリース名による違い
リリース名は多くの方が現在どのような状態のバージョンであるか判別しやすいように名付けられます。
平たく言ってしまえばFull Release以外は開発版のバージョンになりますので、安定したゲームを楽しみたい方、新しい要素を試したい方向けのバージョンといえます。
| 英語名 | 日本語訳 | 説明 |
|---|---|---|
| Experimental Snapshot | 実験的なスナップショット | Minecraft 1.18の開発初期から使用されるようになった名称で、スナップショットよりも前にフィードバックを得るために新設されました。 このバージョンでのバグはバグトラッカーで追跡されません。 |
| Snapshot | スナップショット | 開発版のバージョンで今後大きく変更される新機能等を含む可能性がある。 開発を活発に行う時期は毎週水曜日頃にリリースされることが多い。 数十回のスナップショットがリリースされた後Pre-Release |
| Pre-Release | プレリリース | フルリリースを視野に入れ始め、細かな修正等を主に行ったバージョン。 数回程度のプレリリースがされた後、Release-Candidateへ移行します。 |
| Release Candidate | リリース候補 | フルリリースを行うために致命的なバグ修正が主に行われたバージョン。 数回程度のリリース候補がリリースされた後、Full-Releaseがされます。 |
| Full Release | フルリリース 正式リリース | 安定版のMinecraftとして公に新バージョンとしてリリースしたバージョンです。 |
たとえばPre-Releaseの後Snapshotがリリースされりことはなく、順序よく階級が上がっていくイメージです。
リリース名称の決定方法
Minecraftのリリース名称は非常に直感的です。
下記表のバージョン表記<>で説明書きされた部分にはその内容が入ります。
| 英語名 | 日本語訳 | バージョン表記 | 表記例 |
|---|---|---|---|
| Experimental Snapshot | 実験的なスナップショット | Java Edition <次期リリースバージョン> Experimental Snapshot <1から始まるバージョン> | Java Edition 1.18 Experimental Snapshot 1 |
| Snapshot | スナップショット | Java Edition <西暦下2桁>w<年間週番号> | 21w03a |
| Pre-release | プレリリース | Java Edition <次期リリースバージョン> Pre-release <1から始まるバージョン> | Java Edition 1.17 Pre-release 1 |
| Release Candidate | リリース候補 | Java Edition <次期リリースバージョン> Release Candidate <1から始まるバージョン> | Java Edition 1.17 Release Candidate 1 |
| Full Release | フルリリース 正式リリース | Java Edition <リリースバージョン> | Java Edition 1.17 |
フルリリース版のバージョンは「1.17」のようにメージャーバージョンとマイナーバージョンを表記します。
その後軽微な修正が行われると「1.17.1」のようにパッチバージョンまたはリビジョンと呼ばれる値が追加されます。
| 例 | メジャー | マイナー | パッチ/リビジョン |
|---|---|---|---|
| Java Edition 1.17 | 1 | 17 | |
| Java Edition 1.17.1 | 1 | 17 | 1 |
MinecraftはBetaバージョン以降メジャーバージョンが1で留まっており、2に上がるタイミングで何が行われるか楽しみで仕方ありません。
マイナーバージョンは着実に上がってきており、毎回この数字がひとつ上がるだけでMinecraftコミュニティーは大騒ぎです。
パッチ/リビジョンと呼ばれるバージョンは初回のみ省略されます。
JavaScript界隈ではメジャーバージョンは下位互換を伴わない破壊的なアップデートが上がる場合、マイナーバージョンは機能追加、パッチ/リビジョンはバグ修正が通例になっているようですがMinecraftはマイナーバージョンで十分に破壊的アップデートを繰り返していたりします。
メジャーバージョンが上がる日を待ちわびながらツラツラとブログを書き続けていく予定です。
