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ConoHa VPSでお手軽にMinecraftのサーバーを構築|OP権限付与編

Minecraft

2021年9月8日12時50分以降にConoHa VPSでMinecraft managerを用いてサーバーを作成した方はOP権限を簡単に追加できるようになりました!

前回ConoHa VPS でMinecraft managerを使用してJava版 Minecraftサーバーを動かしてみました。

Minecraft managerでお手軽にMinecraftのサーバーを建てられる一方、OP権限(管理者権限)は付与できないことが分かりました。

サーバーを不特定多数に公開するならばやはりOP権限は欲しいので、無理やり?OP権限を付与する方法を紹介します。

前提条件

  • ConoHa VPS の Minecraft manager を使用してJava版 Minecraftを立ち上げてある
  • OP権限が誰にも付与されていない
  • WinSCPなどのファイル転送ソフトウェアがインストールされている
    またはTeraTermなどのSSH接続ができる環境である
  • 多少難しい内容があっても自力で解決できる

以上の前提条件の元この記事が書かれています。

OP権限の付与方法

サーバーへリモート接続

この操作を行う場合、サーバー内部で操作を行う必要があります。

ConoHa VPSにはコントロールパネル上からコンソールが使用できる機能が提供されていますが、使い勝手が悪すぎるのでWinSCPなどのファイル転送ソフトウェアまたはTeraTermなどのSSHクライアントをご用意ください。

ここではこれら接続ができる環境下を元に説明します。

いずれかの方法でMinecraftサーバーが設置されたConoHa VPSのサーバーへ接続ください。

WinSCPの場合:

  • ホスト名: サーバーのIPアドレス
  • ポート番号: 22
  • ユーザー名: root
  • パスワード: ConoHa VPSでサーバー作成時に設定したパスワード
WinSCPのログイン画面
WinSCPのログイン画面

TeraTermの場合:

  • ホスト: サーバーのIPアドレス
  • TCPポート: 22
  • サービス: SSH

パスワードは「OK」をクリックすると求められます。求められましたらConoHa VPSでサーバー作成時に設定したパスワードを入力してください。

これでリーモト接続が完了すれば次のステップへ進みます。

設定内容を用意

OP設定設定ファイル用にテキストエディタ等でMinecraft用の設定文字列を作ります。
設定を作る?と思った方、ConoHa VPSで楽してサーバーを建てた代償がコレなので諦めてください。

次の例はプレイヤー「syokkendesuyo」の例です。

[ { "uuid": "4a4d47ef-8695-46c3-a7ca-7c73510fcf71", "name": "syokkendesuyo", "level": 4, "bypassesPlayerLimit": false }
]

uuidはプレイヤー「syokkendesuyo」に紐付けられたUUIDです。

UUIDが分からない方は下記のサイトで取得してください。
https://minecraft.nagoya/history/

nameには現在使用中のプレイヤー名、
levelとbypassesPlayerLimitは必要であれば編集ください。

ここではOP権限を1名にのみ設定しますが、複数人設定する場合については後ほど紹介します。

OP設定用の文字列が完成したら次のステップに進みます。
※このテキストは保存する必要はありません。後ほどコピーして使用します。

OP権限を必要とする操作やコマンドはこの設定に依存します。
動作しない場合はこの設定を正しく行えていないことが原因です。

サポートが必要な方は下記まで相談ください。
Minecraft Japan Community: https://discord.gg/r6QpYwRQgS

ファイルを編集

サーバーのファイルの編集する際はMinecraftサーバーが完全に停止した状態で行ってください。
Minecraftサーバーが起動した状態で編集しても設定内容は消失します。

サーバーのファイルを編集します。

サーバーのOP権限を設定するファイルは次の場所に保存されています。

/opt/minecraft_server/ops.json

※動作しているOSはLinuxですのでWindowsのように「C:\」などから始まりません。

WinSCP

WinSCPの場合は接続時に「/root/」ディレクトリに居るため1階層戻る必要があります。
「..」の部分が1階層戻ることを示しています。こちらをクリックしてから「/opt/minecraft_server/」ディレクトリへ移動します。

WinSCPでMinecraftのサーバーディレクトリを開いた状態
WinSCPでMinecraftのサーバーディレクトリを開いた状態

この中のops.jsonを開きます。ファイルには[]が入力されていると思いますが、消してください。

次に先程作成したOP設定用の文字列を貼り付けたら作業は終了です。

TeraTerm

TeraTermの場合はターミナルから編集を行います。
編集時にはvimと呼ばれるWindowsにどっぷり染まったユーザーには少々難しい操作が必要です。

下記のコマンドでvimエディタで対象ファイルを編集します。

vi /opt/minecraft_server/ops.json

vimでは操作全てがキーボードです。ここでは簡易的に操作方法を説明しますが、vimを紹介するサイトは山程ありますので、併せて検索してみてください。

vimエディタはモードと呼ばれる概念があり、移動などをするためのモード(ノーマルモード)やファイルを編集するモード(インサートモード)などがあります。

開いた時点では移動ができるノーマルモードです。
この状態で「:%d」と入力し全ての行を削除します。

次に「i」キーを押下してインサートモードへ切り替えます。

この状態で「Alt + V」で先程作成したOP設定用のテキストを貼り付けて、反映されましたら、「Esc」キーを押下しノーマルモードへ切り替えてから「:wq」と入力して保存して閉じます。

もしよく分からなくなったら「Esc」キーを押下しノーマルモードへ切り替えてから「:q」と入力すると保存せずに閉じることができます。

設定が完了したら作業は終了です。

反映

設定を反映するにはサーバーの再起動が必要です。

Minecraft managerを開き、サーバー設定の「Minecraftサーバー」にある「起動」を一時的に「停止」へ変更し、再度「起動」に切り替えてください。

サーバーが立ち上がりましたら指定したプレイヤーにOP権限が付与されていることを確認ください。

Minecraft manager 管理画面
Minecraft manager 管理画面

これで全ての作業が終了しました。

OP権限者を追加

OP権限を付与する際、毎回ops.jsonを編集する必要はありません。

OP権限を保有するプレイヤーが下記のコマンドを実行することでOP権限保有者を追加できます。

op <プレイヤー名>

OP権限をdeopコマンドで剥奪することも可能ですが、全てのプレイヤーのOP権限を剥奪してしまった場合、ops.jsonを再度編集する必要があります。

以上「OP権限付与編」でした。

わからないことがあればまたリクエストください。

トラブルシューティング

ops.jsonファイルを編集したが、設定内容が消失する

Minecraftサーバーを起動した状態で設定ファイルを編集しても、設定内容は起動時の状態にロールバックされます。

VPSサーバーは停止せずMinecraft manager側でMinecraftサーバーを停止させ、ops.jsonファイルを編集してください。

Minecraftサーバーに関するファイルが見つからない

Minecraftサーバーがインストールされているはずの下記ディレクトリにファイルが見つからない場合があります。

/opt/minecraft_server/

原因は不明ですが、実際にMinecraft managerを立ち上げた際にファイルが見当たらない事案がありました。

この場合はVPSを一旦解約して再度Minecraft managerの契約を行うと見つかりました。

※VPSの解約を行うとワールドが削除されます。

それでも分からない場合

DiscordのMinecraft Japan Communityにて質問ください。

お知らせ

ConoHa VPSではMinecraft managerリリース記念で1ヶ月無料のキャンペーンを実施中です。
一度試されたい方は利用してみては如何でしょうか。