Java版 MinecraftのサーバーMOD、CraftBukkit/Spigotですが、使いたくてもどうやって入手すれば良いかわからない方向けの記事です。
序章
まずCraftBukkitとSpigotが分からない方は下記の記事を御覧ください。
今回の目標と前提条件
CraftBukkitまたはSpigotのサーバーを立ち上げるまでを解説します。
今回の前提条件とターゲットは下記の通りです。
- 基本的なブラウザ(ChromeやFirefoxなど)、Windows操作が可能
- Gitインストール済
- Windows 10
- BuildTools #108
- CraftBukkit/Spigotターゲット: 1.15.2
BuildToolsやCraftBukkit/Spigotは最新のものに読み替えてもらって結構です。
BuildToolsを用意
CraftBukkit/Spigotをビルドするために下記のページからBuildTools.jarをダウンロードします。
https://hub.spigotmc.org/jenkins/job/BuildTools/
ダウンロード先は「ダウンロード」というフォルダでしたが、今回は「ドキュメント/BuildTools/Rev108」に設置しました。
実際はどこでも良いですが、作業する場所は新しく作ったフォルダ内で操作することを推奨します。
BuildTools.jarを設置した場所にいくつかのファイルとフォルダが生成されるためです。
ビルド
Gitがインストールされている場合、ファイルやフォルダ以外の場所で右クリックした場合、「GitBash Here」と表示されると思いますのでクリックします。
Gitがインストールされていない場合はコマンドプロンプトやPowerShellなどでBuildTools.jarの保存したフォルダへ移動します。
フォルダ移動にはcdコマンドを使用します。
怪しげな黒い画面が出てきたら、下記のコマンドを入力します。
Spigot 1.17.1をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.17.1
Spigot 1.17をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.17
Spigot 1.16.5をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.16.5
Spigot 1.16.4をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.16.4
Spigot 1.16.3をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.16.3
Spigot 1.16.2をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.16.2
Spigot 1.16.1をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.16.1
Spigot 1.15.2をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.15.2
CraftBukkit 1.15.2をビルドする場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.15.2 --compile craftbukkit
筆者はSpigotを愛用しているのでSpigotでビルドを行います。
今回はバージョンを1.15.2と指定しています。
「Enter」で実行が開始されますのでしばらく待ちます…。
「Starting clone of …」と表示されれば実行が開始されています。
お使いのパソコンによってビルド時間は大きく変わります。
「Success!」と表示されればビルドが終了したことを表します。
筆者の場合約10分弱でビルドが終了しました。
終了しましたら黒い画面は閉じて構いません。
CraftBukkit/Spigotを起動
ビルドが完了すると下記のような状態にファイルとフォルダが生成されています。
今回この中で使用するのは「spigot-1.15.2.jar」になります。
CraftBukkitの場合は「craftbukkit-1.15.2.jar」になっていると思います。
バージョンが違えば「1.15.2」の部分が指定したバージョンになっているのではないでしょうか。
早速起動したいですが、ここはビルドするフォルダなので他のフォルダでCraftBukkit/Spigotを起動することをおすすめします。
今回は「ドキュメント/Minecraft/spigot/1.15.2/」にビルドしたSpigotを設置しました。
起動パッチを作成
なにもない場所で右クリックし、「テキスト ドキュメント」を作成します。
今回作成した名称は「start.sh」です。名称は分かりやすもので良いです。
ただしファイルの拡張子は「.sh」で作成してください。
拡張子が表示されない場合はWindowsの設定を変更する必要があります。
次にメモ帳などで編集を行います。
start.shには次のコマンドを入力し、保存してください。
java -jar spigot-1.15.2.jar --nogui
起動
「start.sh」をダブルクリックで実行します。
するといくらかのファイルとフォルダが生成されますが、すぐに終了してしまいます。
この中の「eula.txt」を開き一部変更します。
まずは下記のアドレスを開きEULAというMINECRAFT エンド ユーザー ライセンス条項に同意する必要があります。
https://account.mojang.com/documents/minecraft_eula
同意する場合は「eula.txt」の「eula=false」を「eula=true」へ変更して保存します。
EULAへの同意は初回起動のみです。
再度「start.sh」をダブルクリックで開くとSpigot起動ができます。
なお「start.sh」に書いた「–nogui」を削除するとGUIが表示されます。
個人的にはGUIを表示させてもメリットが感じられないので「–nogui」で起動しています。
停止
サーバーを安全に停止するには「stop」コマンドを入力します。
ゲーム内から停止の指示を出す場合は「/stop」コマンドを実行してください。
さいごに
ご質問等ありましたら是非コメントくださいね。